2024年“この夏絶対流行する!エスニック食“ランキング
昨年は「プーパッポンカリー」「ラープ」「バクテー」といった、タイ料理が上位ランクインとなりましたが、今年は「ビリヤニ」が1位に。さらに「カオソーイ」と、ヘルシー志向で米粉ブームが後押しする「フォー」が同率2位という、主食になる3メニューが上位を独占する結果となりました。
<第1位︓「ビリヤニ(インド)」>
〜具材をスパイスとともに炊き込んだ南アジアを代表するごちそうご飯〜
ビリヤニは、マトンやチキンなどの肉、野菜、シーフードなどの具材をスパイスとともに炊き込んだインド及び周辺国で食べられている炊き込みごはんのような米料理。2017年、2019年、2021年に続き、3回目の第1位です。過去3回と異なるのは、エスニック料理好きだけでなく、カレーやスパイス好きの間でも浸透し、2023年には大手コンビニエンスストアをはじめとして次々と商品化が進み、一般的にも知られる存在に。ブームではなく、インド料理の定番メニューとしての局面を迎えたうえでのランクインといえるでしょう。今年もビリヤニの専門店もオープンやテレビでの特集等も既にされており、昨年以上に定番化・大衆化していく料理の筆頭格になりそうです。
<同率第2位︓「カオソーイ(タイ)」>
〜2種類の食感の麺を楽しめるチェンマイで人気のカレーラーメン〜
カオソーイはタイの北部、第二の都市であるチェンマイの名物料理です。周辺国のミャンマー、ラオスからタイへと伝わりました。中国系のイスラム教徒から伝来した料理といわれ、禁忌により豚肉を食べないイスラム教徒のために、具材も鶏肉を使用しています。
レッドカレーペーストをベースとしたスープに卵麺。さらに揚げ麺をトッピングするという2種類の食感の麺を楽しめる料理です。カリカリの揚げ麺とモチモチの卵麺の食感の違いと、ココナッツミルクのマイルドな味に、唐辛子の刺激もあり、甘さの中に辛さも感じられます。カレーラーメンというイメージから食べやすく、タイ料理初心者にもおすすめです。
今年は、3月に「TasteAtlas」が発表した「世界最高の料理100選(100 Best Dishes in the World)」の6位にカオソーイが選出され、既に大手コンビニエンスストアから商品化もされ、夏に向けて注目度も高まりそうです。
<同率第2位︓「フォー(ベトナム)」>
〜日本人も馴染みやすい米粉麺を使ったベトナム風ラーメン〜
フォーは、平べったいライスヌードルのことで、「フォー・ボー」といえば牛肉いり、「フォー・ガー」といえば鶏肉入りのベトナム風ラーメンを意味します。発祥地はハノイと言われていますが、現在はベトナム全土で食されており、地域によって味付け等も異なります。北部はさっぱりとした味付けながらしっかりと出汁が効いており、南部は比較的甘めの味わいのスープです。どの地域のフォーでも、米粉を利用し、優しい味付けのフォーは2022年のエスニック初心者へのオススメランキングでも1位となりました。
2023年は日越外交関係樹立50周年を記念してベトナムフォーフェスティバルも開催され、注目が高まったことと、各食材の原料高騰にともなった米粉のブーム、ならびに健康志向からのグルテンフリーも後押しされ、さらに人気が高まっています。
<「今夏絶対流行るエスニック食ランキング」調査概要>
●調査期間:2024年5月22日(水)〜2024年5月25日(土)
●対象:日本エスニック協会員110名
<⽇本エスニック協会概要>
●商号 ︓⼀般社団法⼈ ⽇本エスニック協会 https://ethnic-as.net/
●理事⻑︓伊藤 光
●事務局︓〒101-0025 東京都千代⽥区神⽥佐久間町1-8-4
●設⽴⽇︓2014 年10 ⽉29 ⽇
●⽇本エスニック協会アンバサダー(50 ⾳順)
伊能 すみ⼦(アジア/スパイス/シンガポール)、⽒家 アマラー 昭⼦(タイ料理)、おきよし(汎地中海料理)、佐藤 わか⼦(各国料理)、下関 崇⼦(タイ屋台料理、お惣菜)、シャンカール・ノグチ(インド)、⽩⽯ 路以(タイ料理ライター)、⾼岡 朋⼦(タイ/アジアのホテル)、⻑澤 恵(タイ料理)、古川 ⾳(マレーシア料理全般)、渡辺 玲(インド/スパイス/カレー)
2014年10 ⽉に⽇本国内においてエスニック⽂化や⾷の普及活動を⾏っているメンバーを中⼼に結成された団体。エスニック⽂化や⾷の魅⼒を普及させるとともに、⽇本の伝統的な料理とエスニック⽂化が融合した新しい⾷⽂化「エスニック×⽇本」を通じた地域活性や、企業・⾃治体とコラボレートした商品開発・プロデュースなど、様々な⽂化創造をすることをめざしています。