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2023年“この夏絶対流行する!エスニック食“ランキング

昨年は「カオソーイ」「バインミー」「フムス」といった、東南アジアの各国料理が上位ランクインとなりましたが、今年は上位3つのメニューが同率1位という結果に。海外旅行も再開しつつある日本で旅行先としても大人気のタイより「プーパッポンカリー」「ラープ」の2メニューがランクイン。もう1メニューは健康志向も相まって人気のマレーシア・シンガポール料理「バクテー」となりました。

<同率第1位︓「プーパッポンカリー(タイ)」>

〜辛くないエスニック料理として大注目!蟹のカレー粉炒め〜
プーパッポンカリー
ポルトガルからインド、中国を経由して伝わったプーパッポンカリーは、タイで中華系タイ料理の店、又はシーフードレストランにて非常に人気のあるメニュー。材料に使われる蟹の種類で人気なのは、タイ語で“プータレー”、英名は主に“マッドクラブ”和名は主に“ノコギリカザミ”と呼ばれる種類で、肉厚で身入りが良く、甘く食べ応えがあります。その蟹をぶつ切りにして、スパイシーなカレー粉と卵で絡ませ、ここに決め手となるチリインオイル(にんにく、玉ねぎ、唐辛子、干し海老を炒めた薫り高いオイル)をたっぷりと加えることによって、味に深みと奥行きを醸し出します。辛い物が苦手な方でも楽しめるタイ料理として人気です。

 

 

<同率第1位︓「ラープ(タイ)」>

〜東北地方発の定番スパイシーサラダ料理〜
ラープ
ラープは、お肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたもの。もともとは東北地方の料理ですが、今ではバンコクのお惣菜屋さんやレストランでも定番料理です。また、ラープ味のスナック菓子は、お土産として観光客にも人気です。日本人にもよく知られたタイ料理のひとつであり、旅行先として地方都市が選ばれるようになり、タイ料理と一括りするだけでなく、「タイ北部イサーン地方の料理」、「郷土料理」として再認識されるようになりました。サラダ感覚で食べられること、具材のアレンジができることなどから、日本でも中食である総菜を扱う専門店がメニューに取り入れたりして認知度が増した傾向にあります。清涼感もあって夏にぴったりの料理です。
(解説:日本エスニック協会アンバサダー 伊能 すみ子)

 

 

<同率第1位︓「バクテー(マレーシア/シンガポール)」>

〜マレーシア/シンガポールの医食同源の漢方スープ〜
バクテー
バクテーは、マレーシア、シンガポールで食べられている中華系スープ料理です。一般的には共に豚スペアリブを使った漢方スープですが、マレーシアは福建式の数種類の漢方を効かせたスープの色が濃い目のもの。シンガポールは潮州式で胡椒やニンニクを効かせたクリアなスープで、見た目も味も異なります。スペアリブや豚バラ肉を使って温めるだけで食べられるレトルトパック商品が発売されるようになりました。昨今ではスーパーやコンビニでも販売され、手軽に食べられるように。コロナ禍の健康ブームを背景に、東南アジアの漢方スープにも注目が集まっています。
(解説:日本エスニック協会アンバサダー 伊能 すみ子)

 

 

 

<「今夏絶対流行るエスニック食ランキング」調査概要>

●調査期間:2023年5月12日(金)〜2023年5月21日(日)
●対象:日本エスニック協会員100名

 

 

<⽇本エスニック協会概要>

●商号 ︓⼀般社団法⼈ ⽇本エスニック協会 https://ethnic-as.net/
●理事⻑︓伊藤 光
●事務局︓〒101-0025 東京都千代⽥区神⽥佐久間町1-8-4
●設⽴⽇︓2014 年10 ⽉29 ⽇
●⽇本エスニック協会アンバサダー(50 ⾳順)
伊能 すみ⼦(アジア/スパイス/シンガポール)、⽒家 アマラー 昭⼦(タイ料理)、おきよし(汎地中海料理)、佐藤 わか⼦(各国料理)、下関 崇⼦(タイ屋台料理、お惣菜)、シャンカール・ノグチ(インド)、⽩⽯ 路以(タイ料理ライター)、⾼岡 朋⼦(タイ/アジアのホテル)、⻑澤 恵(タイ料理)、古川 ⾳(マレーシア料理全般)、渡辺 玲(インド/スパイス/カレー)

2014年10 ⽉に⽇本国内においてエスニック⽂化や⾷の普及活動を⾏っているメンバーを中⼼に結成された団体。エスニック⽂化や⾷の魅⼒を普及させるとともに、⽇本の伝統的な料理とエスニック⽂化が融合した新しい⾷⽂化「エスニック×⽇本」を通じた地域活性や、企業・⾃治体とコラボレートした商品開発・プロデュースなど、様々な⽂化創造をすることをめざしています。