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シンガポール名物といえばビールに合う「チリクラブ」

豪快にカニをガブリ!チリソースがたまらない

 

今年、建国50周年をむかえたシンガポールは、多国籍国家の様々な文化が混在する楽しい国です。東京23区ほどの面積に、中華系、マレー系、インド系を中心に民族構成されていて、特に中華系が全体の74%を占めています。

 

名物グルメも中華料理が多く種類も豊富。その中でも、見た目の豪快さから人気となっているのが「チリクラブ」です。エビのチリソースのカニ版といったところでしょうか。地元の人が行き交うローカル店から高級ホテルのレストランまで、様々な場所で楽しむことができます。料理名の“クラブ”は、肉厚な「マッドクラブ」というワタリガニ科のカニを使用することからその名がつけられています。

 

カニを食べる時って殻を取るのが大変で、ついつい無言になってしまいますよね。シンガポール人は器用に殻を取って豪快に食べます。汚れた手も気にせず、ビールをグビッといっちゃいます。卵入りのマイルドなチリソースがビールに合うので、飲みすぎ注意なほどです。

 

チリクラブのレシピ

<材料(2人前)>
渡り蟹         400g
ニンニク        3片
ショウガ        1片
サラダ油(蟹用)    適量
サラダ油(ソース用)  大さじ2
A(トマトケチャップ  60ml
  トマトピューレ   20ml
  チリソース     40ml
  醤油        大さじ1
  砂糖        大さじ1
  白胡椒       小さじ1/4 )
湯           400ml
小麦粉         大さじ1 *ゆるくとろみをつけるため小麦粉を使用
水(小麦粉用)     大さじ1
卵           1個

オプション:饅頭(揚げパン)4個 *トーストでもOK
 

作り方

渡り蟹を良く洗い、適当な大きさにブツ切りする。ニンニクはつぶしてみじん切りにし、ショウガはすりおろす。

中華鍋を中火で熱し、サラダ油を入れ、渡り蟹を赤く色づくまで炒める。

一旦中華鍋をきれいにし、再び中火で熱したら、サラダ油を入れ、ニンニクとショウガを香りが出るまで炒める。

Aの材料を入れ、水分を飛ばすように火を通す。

湯を入れ、スープ状になったら一旦火を止める。水溶き小麦粉を回し入れ、再び弱火にする。

とろみがついてきたら中火にして、②を入れてソースと絡めるように炒める。

混ぜた卵を少しずつ流し入れ、全体に火を通す。
 

おいしさのポイント

 

ソースたっぷりの料理に欠かせないのが、中華風蒸しパンの「饅頭(マントウ)」を油で揚げたものです。カニにもソースをたっぷりつけて食べますが、饅頭があれば最後までソースを残さずに料理を楽しめますね。
 

(左)建国50周年記念の復刻ラベル。(中)建国50周年ラベル。(右)日本未入荷のレモン味

 

シンガポールといえば「タイガービール」が大人気です。日本のビールよりも色合いは薄く、苦味も強くありません。赤道直下の国なので、水感覚で飲めるビールが好まれます。キレはしっかりあるので、卵でまろやかに仕上げたチリソースと相性が良いのです。チリクラブを楽しむ時は、ビールはもちろん白ワインと飲むのもおしゃれですよ。

カニはこれから冬になると旬をむかえるので、料理のレパートリーに迷った時にもおすすめです。

 

更新日:2015年10月30日

【記事執筆】
伊能 すみ子