ベトナム南部版お好み焼き「バインセオ」
お野菜たっぷり!包んで食べるヘルシー料理
ベトナムは南北に長い国。地方によって様々な郷土料理があります。「バインセオ」は、南部の料理で、家庭料理としてはもちろん、街には専門店も多くみかけることができます。日本ではお好み焼きに例えられていますが、生地をみるとクレープのようでもありますね。
料理名の“バイン”は、餅を意味していて、パンやケーキなどの粉ものに用いられる言葉です。“セオ”は、生地を焼く時に出る音を意味しているとのこと。 たっぷりの野菜やハーブで包んで食べる料理なので、とってもヘルシーです。ターメリックで色づけされた生地も鮮やかで特徴的です。
粉ものというと日本では小麦粉のイメージですが、生地には米粉を使用しています。お米大国ベトナムならではですね。
バインセオレシピ
【材料】
*タレ
ヌクマム(ナンプラー) 大さじ2
水 大さじ3
砂糖 大さじ1.5
酢 大さじ1
レモン汁 小さじ1
輪切り唐辛子 1本分
*生地
豚こま切れ肉 90g
むきエビ 9尾
塩 適量
コショウ 適量
A(上新粉 20g
小麦粉 30g
ココナッツミルク 大さじ2
水 200ml
ターメリック ひとつまみ)
もやし 200g
サラダ油 適量
作り方
*タレは、すべての材料を合わせ、器に移しておく。
豚肉は食べやすい大きさに切り、エビは塩、コショウを軽くしておく。
Aの材料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。
フライパンにサラダ油をひき、中火で①を炒めたら一度取り出す。
同じフライパンに薄くサラダ油を引き、弱中火で②の生地1/3量を入れ、全体に薄く広げる。
うっすらと生地が透明になり始めたら、弱火にし全体がパリッとするまで焼く。
もやし、豚肉、エビ各1/3量を生地の半分の面積の上に乗せ、ふたをして2分ほど蒸し焼きにする。
生地を半分に折り返し、皿に盛る。
残りの生地を同じように焼いていく。
サニーレタス、シソ、薄切りにしたキュウリを添えていただく。
バインセオは、完成した生地の適量をサニーレタス、シソ、キュウリに巻きます。 タレもたっぷりつけて食べていただきましょう。
おいしさのポイント
見た目にも鮮やかな黄色い生地は、卵ではなくショウガ科のターメリックです。パウダー上のものがスーパーでも入手することができますが、元々は根の部分を乾燥させたものです。
ターメリックの「クルクミン」という成分は脳の活性化にもなります。特に朝から摂取することで気持ちもシャキッとさせてくれるといわれています。
更新日:2015年9月25日
【記事執筆】
伊能 すみ子