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現地で人気No.1!ココナッツミルクで炊いたごはんナシレマ【マレーシア】

多民族国家マレーシアは、民族ごとに食文化が異なり、非常に多彩なグルメがひしめきあっています。そのなかで、民族を問わず、断トツで人気No.1なのが「ナシレマ」。マレーシア好きの日本人にもファンの多いグルメ、必食です。

マレーシアで1番ポピュラーな料理「ナシレマ」

ナシレマ

専門店で食べるナシレマ。ごはん、おかず、ソースが一皿に盛られていて、全部混ぜながら食べる。おかずの種類によって値段が異なり、1皿で200~400円ほど

 

ナシレマは、マレーシアでもっとも日常的に食べられている料理です。「ナシ」は米、「レマ」はココナッツミルクの意味を持ち、ココナッツミルクで炊いたごはんのことを「ナシレマ」といいます。

 

ナシレマにかならず添えられている具は、キュウリ、揚げた小魚、卵、ピーナッツ。そこに、お店特製のサンバルソース(真っ赤な辛味ソース)をたっぷりかければ、ナシレマの基本系が完成です。お好みで、鶏のから揚げ、羊の煮込みなどのおかずを足すと、自分だけのナシレマにカスタマイズができます。

 

ナシレマ
ナシレマの基本系。シンプルな料理だが、小魚とピーナッツの香ばしさ、卵のまろやかさ、キュウリのみずみずしさが口中に広がり、食感と味のバランスが抜群!

 

具とごはんを混ぜて食べるというと、丼飯に近い感覚ですが、具よりも大事なのは、サンバルソースです。ナシレマのおいしさはサンバルのおいしさで決まる。お店ごとに自家製サンバルにこだわり、その味で勝負をかけています。

 

サンバルソースは単に辛いだけではなく、うま味を大事にしています。ドライチリ、にんにく、砂糖、そして、大量の玉ねぎを使うことで、コクのある甘みを引き出しているのです。そのため、唐辛子の辛さが苦手という人も、このサンバルなら食べられることも。このサンバルが、ココナッツミルクの香り高いごはんに絶妙に合うのです。

気軽にお持ち帰りナシレマが楽しい!

ナシレマは、レストラン、フードコート、屋台、持ち帰り専門店など、あらゆる場所で提供しています。

 

ナシレマ
クアラルンプールの中心地、カンポンバル地域にある人気のナシレマ店

 

なかでも、持ち帰り用の屋台は、仕事中でも、おやつでも、夜食でも、いつでもナシレマを食べたい!というマレーシアに人にとって人気の店。

 

ナシレマの屋台
繁華街ブキビンタンに朝だけ登場するナシレマ持ち帰り専門の屋台

 

ここではまず、ずらっと並んだおかずの中から、食べたいおかずを決めます。サンバルソースが漏れないように新聞紙やバナナの葉で作った袋に、お店の人が手際よく詰めてくれるので、タイミングを見計らって、食べたいおかずを指でさします。ご飯の上に、選んだおかずをどーんと乗せてくれて、できあがり。最後に、ハウマッチ?と尋ねて、お店の人が教えてくれた値段を払えばOK。

 

ナシレマ
持ち帰り用のナシレマ屋台は、オフィス街など人通りの多い場所に、朝だけオープンすることが多い

 

さて、持ち帰ったナシレマは、慎重に袋を開きましょう。かならず平らなテーブルの上で開けること。決して膝の上などの不安定な場所では開けないように。サンバルソースやチ唐辛子まみれのおかずが飛び散ったらえらいことになるので、ここは慎重にすすめます。全開にしたら、ソースとご飯をしっかり混ぜて召し上がれ。

 

ナシレマ
ビニール袋で持ち帰ったナシレマは、開くとこんな感じ

バナナの葉に包まれた三角ナシレマ

もうひとつ、町でよく売られているナシレマがあります。バナナの葉で包まれた持ち帰り用。まるでおにぎりのような三角の形状で、値段も1~1.5リンギ(35~50円)とお手頃。バナナの葉を開くと、おかずの無い基本系のナシレマが包まれていて、小腹が空いたときや朝ごはんによく食べます。

 

ナシレマ
高速道路のサービスエリアで販売していたナシレマ。バナナの葉は抗菌作用があり、暑い国でも腐りにくいと言われている

 

また、国民食のナシレマは、コンビニエンス・ストアでも販売。まさに日本でいうところのおにぎりですね。いつか日本でも、コンビニでナシレマが買えるといいな。

 

セブンイレブンのナシレマ
セブンイレブンで販売していたナシレマ。中の具材がわかるようにシールが貼られている(写真提供:ウシゾーさん)

 

現地で人気のナシレマですが、日本にあるマレーシア料理店でも提供しています。ぜひ、マレーシアに旅する予定がある人もない人も、食べてみて下さい。先日、料理研究家のコウケンテツさんがTV番組でナシレマのレシピを公開し、TOKIOの国分さんが絶賛していほど、私たちの舌にも合う味です。ピリッと辛い、暑い国のスタミナ食で元気をもらいましょう!

 

更新日:2014年12月29日

【記事執筆】
All About マレーシアガイド 古川 音

 

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