日本人好みのナシ・ゴレン/デポット・タンジュン・ピナン
絶品のナシ・ゴレン! シーフードの材料を惜しみなく使っているのがわかります
バリ島で最もポピュラーなローカル飯といったらナシ・ゴレン。インドネシア語の意味はご飯を炒めたものですが、インドネシア風チャーハンと説明するのが、わかりやすいと思います。レストランでもワルン(屋台)でもどこでもお目にかかるメニューです。今回紹介するナシ・ゴレンは、中華系レストラン「デポット・タンジュン・ピナン」のものです。
いつもお客さんで賑やかな店
バイパスから一本入ったラヤ・トゥバン通りにあります。この看板が目印です
どこでもメニューにあるナシ・ゴレンですが、店によって全く味つけは異なります。ベースがトマトケチャップ味だったり、ケチャップ・アシンという日本の醤油に似た味つけもあります。具は野菜の他、鶏肉、豚肉、シーフード、あるいはミックスという具合で、特にナシ・ゴレンにはこの材料を使うという定義はありません。
バリ島在住15年の間、幾度となくナシ・ゴレンを食べていますが、特に印象に残るのが「デポット・タンジュン・ピナン」のもの。インドネシア料理でも、中華料理に近いメニューがそろい、店を訪れる客層もほとんどが中華系の人たちばかり。大勢の家族づれでテーブルを囲む姿をよく見ることができます。いつもテーブルが満席になるほど地元の人に人気の店は、たいがいは安くて美味しい店だと思います。店の入り口に大きな厨房が備えられ、数人の料理人が待機しており、お客さんの注文に即座に応じて手際よく料理をしてくれます。中華料理を扱うだけあって火力が大きく、野菜炒めなど、しっかりと火が通り、しかも水分を逃さずシャキッと仕上がっています。
ナシ・ゴレンが美味しい理由
店先にある厨房では、手際よく料理するために、全ての材料が事前に刻まれて首尾よく整っています
この店のナシ・ゴレンを特に美味しいと思うのは、油で炒めたご飯がほどよくパラパラと仕上がっている点です。日本人がイメージするチャーハンに最も近いような気がします。中華料理を作る強い火力だからこそ、こんな風に仕上がるのかもしれません。
この店の特徴ですが、どんなに大勢のお客さんが来ている時でも、注文した料理が出てくるまで時間がかかりません。大きな厨房にはすぐに料理が始められるように、ニンニクやタマネギが大量に刻まれて準備されており、香辛料やソースなどもすぐに手に届くところに並んでいます。料理をしている場面を観察したことがありますが、注文された料理の材料を火を入れた中華鍋に入れてざっと炒め、次々と味付けをしていく手順の早くて見事なこと! 運ばれてきたナシ・ゴレンは出来立て熱々で、それを見ただけでも食欲が増してきます。
使い込まれてヨレヨレになっていますが、写真付きのメニューなので選ぶのが簡単です
注文したナシ・ゴレン・スペシャルはエビ、イカのシーフードや鶏肉も入って日本円で約270円ほど。一人前は女性1人では食べきれないくらいのボリュームです。ナシ・ゴレンの他にも名物のカニ料理など、リーズナブルな価格で新鮮な魚介類を扱ったメニューも豊富にそろっているので、大勢であれこれ注文してシェアするとよいと思います。インドネシア語がわからなくてもメニューは写真入りなので、指さしであれこれ注文することができますよ。
デポット・タンジュン・ピナン(Depot Tanjung Pinang)お店情報
所在地 | Jl.Raya Tuban No.100X Kuta |
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TEL | 0361-751841 |
営業時間 | 10:00~23:00 |
定休日 | ニュピ |
アクセス | 空港から車で約15分 |
※内容は、記事公開時点の情報です
【記事執筆】
All About バリ島ガイド プトゥ・ヒロミ