北部料理からお土産まで、なんでもありのサンデーマーケット【タイ】
チェンマイを訪れたら必ず寄りたい「サンデーマーケット」
観光客と地元の人が入り交じり、歩くのも困難なほどに混み合う人気スポット
数々の美しいお寺や雄大な自然、新鮮な野菜の旨みを堪能できる北部料理、そして首都バンコクとは比べものにならないほどゆっくりと流れる時間……。そんな観光客にとって魅力的な要素がぎゅっと詰まっているのが、タイ第2の都市として知られる、北部の街チェンマイです。
ここチェンマイを訪れる時、わたしが一番気をつけているのが必ず日曜日の夜はチェンマイにステイする日程を組むこと。というのも、チェンマイに行くからには絶対に訪れたい場所があるから。それが、チェンマイの街中で毎週日曜日の夜に開催されている「サンデーマーケット」です。
地元の人にも大人気の夜市で、掘り出しもの探しが楽しい!
チェンマイにはほかにもサタデーマーケットやナイトバザールなどの夜市がありますが、もっとも規模が大きく賑やかなのがこちら。夜7時くらいになると観光客から地元の若者や家族連れなどが次々と訪れ、歩行者天国になった道はまっすぐ歩くのも困難なほどの賑わいに! まるでお祭りのようなその雰囲気はもちろんですが、バラエティに富んだお店の品揃えも魅力です。
なかでも日本人女性に人気なのが、モン族やリス族など山岳民族の刺繍が使われたポーチやバッグ、スカートなど。色鮮やかなエスニックな雰囲気の刺繍は自分用にはもちろん、お土産にもぴったり。日本やバンコクで買うのに比べると驚くほどリーズナブルなので、色違いで大人買いもいいかも!?
山岳民族の刺繍が入った雑貨はお土産に喜ばれること間違いなし!
ほかに注目したいのが、地元のアーティストたちが自ら出店して販売している作品たち。タイ国内でもアーティストが多く住むことで知られるチェンマイだけに、サンデーマーケットにはそんなお店もたくさん出店しています。小さなペイントや彫刻、アクセサリーなどなら日本にも持ち帰ることができるので、もしピンと来る出合いがあればそのチャンスをお見逃しなく。かくいうわたしも実はこちらで出合ったチェンマイ在住アーティストのペイントを数年前から集めていて、行くたびに新しい作品をコレクションに加えるのを楽しみに通っているんです。
北部の味をぶらぶら食べ歩きで楽しんで!
北部料理のおかずを集めた屋台。新鮮な野菜が豊富なチェンマイは家庭料理がおいしい!
マーケット散策のもうひとつの楽しみは、やっぱり食! 食べ物屋台や食堂もたくさんあるので、ぜひお腹を空かせて訪れたいもの。目立つ場所にある屋台はタイ人の若者に人気のお菓子などが多いのですが、マーケット添いにあるお寺の参道や小道の先などをちらっとのぞくと、小さな北部料理の屋台をあちこちに見つけられるはず。こんな場所ならレストランとはひと味違う、素朴な北部の家庭の味に気負わずに挑戦できますよ。
北部の名物ソーセージ、サイウアの屋台も。ピリッと辛いソーセージは、もち米ともビールともよく合います
また、サイウアという北部のソーセージをはじめ、ぶらぶらと歩きながらつまめるスナック系の食も充実。食べ物のほかにも、ハーブや南国フルーツを使ったジュースも各種揃っているので、マーケット散策で喉が渇いたらタイならではの味でのどを潤してくださいね。
1日の最後は青空フットマッサージで疲れを癒して
マーケット内に突如現れる、フットマッサージのお店。歩き回った後には嬉しい限り!
昼間は観光、夜はナイトマーケットと歩き回ってもうクタクタ……。そんな人にぜひ利用してほしいのが、マーケット内に点在しているフットマッサージ店。道端に椅子を並べただけの簡易店舗ながら、気のいいおじさんやおばさんが意外と真剣にマッサージしてくれるので、1時間が経つ頃にはむくんだ足もすっきり! まだまだ見たいけど、もうこれ以上歩けない!なんて時には本当に助かるマーケットの救世主的存在です。しかも、タイだけに値段もリーズナブル。1時間しっかり揉みほぐしてもらっても数百円で済むので、疲れたら利用しない手はありません。
ショッピングに食事、マッサージと、タイ観光の楽しみがぎゅっと凝縮されているうえ、地元の人に混ざってローカルな気分も満喫できるチェンマイのサンデーナイトマーケット。タイ北部を訪れる際には、日曜日チェンマイ泊のスケジュールを組むのを忘れないでくださいね!
チェンマイのサンデーマーケット情報
所在地 | チェンマイ旧市街内、ターペー門とワットプラシンの間 |
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時間 | 17:00~24:00頃(店により異なる) |
開催日 | 日曜日のみ開催 |
【記事執筆】
タイ料理ライター 白石 路以