エスニックで島を盛りあげる?!石垣島エスニックとは
石垣島エスニックとは・・・?
石垣島エスニックとは、沖縄県石垣島(八重山諸島の中心地)が提案する、 石垣島の郷土料理と現地食材に、エスニック要素を加えた新しい料理カテゴリー。 2015年から、八重山フードツーリズム推進協議会が発足され、石垣島エスニックで 石垣島を盛り上げる活動が開始されています。
石垣島で、なぜエスニック?
ではなぜ、石垣島でエスニック要素との融合なのでしょうか?
実は、石垣島はエスニック地域と気候、歴史、食文化といった接点が多く、非常に関係が深いのです。
①地理・気候的な類似 沖縄は日本の中でも東南アジアに最も類似した気候条件が揃う地域。 そのため、食や文化にも近いものがあります。
② 歴史的背景による接点 遥か昔、石垣島(八重山諸島の中心地)は「海のクロスロード」と呼ばれていた時代がありました。 アジアの諸外国が琉球との貿易を行うには、 途中石垣島等に寄港し、水や食料を調達し、何らかの貿易に有益な情報を得ていたものと考えられています。 中国、東南アジアとの交易において重要な役割を担い、 今日における東南アジア地域との関係性構築に貢献した地域と言えるでしょう。
③ 食材・料理の類似 島野菜のような石垣島が誇る食材と東南アジア産の食材にはいくつかの類似点があります。 例えば、沖縄の島野菜の中には、形などが類似した食材があったり、ピパーチ、アカハチのような調味料は、東南アジア地域で石垣島と同じように親しまれている食材です。 さらに、沖縄県を代表する飲み物である「泡盛」は、タイのラオロンが由来の飲み物で、15世紀頃に琉球にもたらされたとされています。
こうした類似点ならびに、近年のエスニックブームを追い風として、 石垣島ではエスニック圏の料理・文化と石垣島の料理・食材を結び付けたムーブメントを始めたのです。
八重山フードツーリズム推進協議会では、石垣島エスニックのレシピ提案や、イベントへの出展を通して、こうした石垣島とエスニックのコラボレーションの提案を実施しています。