ベトナム人が思い浮かべるハノイ郷土料理チャーカー/チャーカー タンロン
単なる居酒屋料理かと思いきや100年の歴史
チャーカー1人前 12万VND(約665円 ※2015年1月現在)
チャーカーは、ホーチミン在住の日本人に聞いても「チャーカー?知らないなぁ……」と言われてしまうマイナーな料理。ベトナム人でも食べたことが無いという人のほうが多いほど、ほぼハノイでしか見かけない料理です。どんな料理かというと、白身の淡水魚(雷魚)のぶつ切りをカレー粉で炒めて香草とブン(ライスヌードル)とともに頂く料理です。
熱々で食べるのが基本なのでテーブルにセットされたガスコンロを使い、目の前で調理してもらいます。東南アジアや中華圏では、海から離れた土地でよくこの手の川魚料理を見かけます。タイでもナマズを使った料理がありますが、とにかく泥臭いので調理方法が面倒で、何もそこまでして食べなくても……と思ったり。しかし先人たちは目の前の川(しかも大河)に大量にいる魚を何とかして食べてやろう、と知恵を絞ったのでしょうね。チャーカーに使われる雷魚もどじょう科の魚なので、カレー味にして香草まで添え、さらに熱々で頂かなければ生臭くて食べられないのでしょう。
チャーカーは高級料理!?
歴史があるからか、レアな料理だからなのか、はたまた店員さんがテーブルでサーブしてくれるからか?チャーカーは1人前12万VNDと、ベトナム料理の中ではかなりの高級料理。しかも1人前で魚のぶつ切り3センチ角5個ぐらい、と量も少ない。ほとんど香草とライスヌードルだけじゃん!と突っ込みたくなりますが、食べて納得、美味しい……。
作り方はまず香草を5分程度油で炒め、そこにカレー味の魚を投入。できあがったらライスヌードルとお好みの調味料で頂きます(食べるタイミングは店員さんが教えてくれます)。
ビール片手におでんをつつく感覚で熱々のチャーカーを頂く……。 ハノイのお父さん達はその贅沢な時間を過ごすために、高いお金を払ってでもチャーカーの店に足を運んでいるのかもしれません。
Cha Ca Thang Long(チャーカー タンロン)お店情報
所在地 | 21-31 Duong Thanh-Hoan Kien |
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TEL | +84-3-8245115 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
※内容は、記事公開時点の情報です
【記事執筆】
All About アジアのホテルガイド 高岡 朋子