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冬将軍に負けないHOTな“スパイス温活”しませんか?

寒さも本番をむかえ、これからは冬将軍の到来! 年の変わり目は忘年会や新年会など、外出の機会も多く、体調のバランスも崩れがちになってしまいます。暖房などで身体を温めるのもよい方法ですが、肌や喉が乾燥してしまうこともありますよね。そこで、スパイスを取り入れて、日頃から体の中から温める“温活”していきませんか?
 

温活料理の万能選手!冷え性に負けないジンジャー

筆頭に挙げられるのはジンジャーです。魚や肉の臭み消しや香りつけに使われることが多かったジンジャーも、今や生姜料理が続々登場し、常備スパイスのひとつとなっています。
 

ショウガ科の代表格。2008年の生姜ブームによって“ジンジャラー”という言葉も登場。これにより“冬=生姜”が定着した。


最大の魅力は保温性です。ジンジャーには辛み成分がありますが、その元となるのが「ショウガオール」です。これは加熱や乾燥させることで発生する成分で、身体の深部からじんわり温めてくれて血行促進になります。また、胃や腸の働きを活発にしてくれるので、その活動量で熱を発してくれます。冷え性の改善にもなって、身体の芯から温めてくれる万能スパイスといえるでしょう。

因みに生の状態には「ジンゲロール」という成分があります。生でも身体を温めてくれるのですが、雑菌や免疫機能の向上にも役立ってくれるので、風邪のひき始めなどには、生のまま食することをおすすめします。
 

おすすめ活用法

ジンジャーはスライスしたものを天日干しして、乾燥させた状態で保存しておくと味も凝縮されて便利に活用できます。スライスのまま加熱しても良いですし、ミルなどでパウダー状にしても重宝しますよ。ジンジャーパウダーは、スーパーやスパイス食材店でも購入できます。
 


冬に体を温めてくれる代表格は鍋料理。スープに投入しても、タレとして活用してもたっぷり使うことができるでしょう。また、塩や砂糖にブレンドしてオリジナルスパイスを作っても楽しいですよ。紅茶の甘味に使えば、ジンジャーティーになりますし、お肉を焼く時にはジンジャーソテーが手軽に作れます。
 

仕事の疲れはシナモンで温活しよう

夏にお伝えした『夏バテ防止のスパイス3選』でも紹介したスパイスです。通年活用してほしいスパイスのひとつでもありますね。この時は冷房対策としてご紹介したのですが、冬も寒さ厳しい季節なのでぜひ取り入れてほしいです。
 

チャイやスイーツとして大活躍のクスノキ科のシナモン。


シナモンはシンナムアルテヒドという香り成分が含まれていて、血管のメンテナンスに適しています。血管をきれいにして血行が促進されることで、体温向上に一役買ってくれます。立ち仕事や座ったままの事務作業など、血液の循環も悪くなりがちなので、むくみも解消できますね。
 

おすすめ活用法


これからの季節はパーティーも多いと思うので、ホットワインがおすすめです。シナモンスティックを一緒に入れて温めると、芳醇なワインの香りにエキゾチックさが加わってアロマ効果もバッチリです。もしもワインが残ってしまったらフルーツのコンポートや牛肉の煮込みなどにも利用してみてください。
 

辛味や深みのあるスパイスにも注目!

味わいや風味によっても、冬の温活にぴったりのスパイスがあります。 夏に活躍した唐辛子をはじめとする辛さが魅力的なスパイスもぜひ冬の寒さに負けないスパイスのひとつです。ポイントをおさえておきましょう。
 


唐辛子、胡椒、山椒、花椒、といった香り良く辛みや刺激も多いこれらのスパイスも大活躍です。辛味成分が体内の冷えを追い出して、体を温める熱性が高く、消化促進してくれます。 鍋料理に頻繁に使用される白菜は、体にこもった熱を放出してしまう食材です。これらのスパイスを加えてバランスよく保温効果を高めましょう。

八角やクローブなど、甘くて深みのある香りのスパイスは、冬に良く使用されるスパイスです。胃腸の調整作用もあり活発にしてくれるので、お腹まわりを温かくしてくれます。ちょっと食べ過ぎかなと思った時にもおすすめです。香りに深みがある分、出汁やスープに溶け込ませれば芳醇な香りと一緒に楽しむことができますよ。

スパイスには料理に活用するだけでなく、それぞれ漢方や医療品としての役割もあります。何かと食べる機会の多い冬こそスパイスを取り入れて、ホットな温活しましょう。

 

更新日:2015年12月8日

【記事執筆】
伊能 すみ子