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今年も暑さとの戦いが始まる! 夏バテ防止のスパイス3選

猛暑が続くと体力が消耗して、食欲もなくなってきますよね。でも、そんな夏こそしっかり食べて体力をつけませんか? 「夏は薄着になるし、食欲もないからダイエットしようかな」なんて思っているあなた!今すぐスパイスを手に取ってみてください。きっと強い味方になってくれますよ。

 

暑いからこそ食べよう唐辛子!

夏にスパイスやカレーが注目されるのは、刺激的な辛さや爽やかな香りが魅力となり、食欲増進につながるからです。辛さの代表格といえば唐辛子ですね。中南米原産のナス科の植物で、世界中から愛されているスパイスです。

 

辛さの代表格である唐辛子は、世界中から愛されるスパイス!

 

唐辛子の魅力は、辛味成分のカプサイシン。辛い料理を食べると汗をかきますが、同時に熱を放出させる役割があります。熱が発散されると、一時的ながらも通常の体温よりも下がることがあるのです。代謝を高めながらクールダウンも期待できる一石二鳥のスパイスといえるでしょう。また、エネルギー代謝を活発にして、体脂肪の分解作用にも良いといわれ、15年ほど前には唐辛子ダイエットブームが起こりました。当時はマイ唐辛子を持ち歩く女性が大勢いたそうです。

唐辛子を食べるためのおすすめ料理は、麻婆豆腐! 豆腐に含まれる大豆のたんぱく質がポイントです。カプサイシンは、たんぱく質に引きつけられる性質を持っているので、辛味の刺激がたんぱく質によって軽減されますよ。

 

冷房対策に本領発揮のシナモン!

シナモンは世界最古のスパイスともいわれています。古代エジプトではミイラの防腐剤として用いられ、様々な健康効果があり、古くから薬にも配合されています。

 

シナモンは、香りを楽しむだけでなく様々な健康効果があり、気分だけでなく体も癒してくれる

 

一番のポイントは血行促進です。オフィスや電車の中にいると、冷房の効き過ぎが気になりますよね。手足の先から体内までも冷えきってしまい、かえって疲れやすくなるのが困りものです。ぜひシナモンで血流を促して体内の新陳代謝を高めていきましょう。

さらには、水分代謝を調節する作用があるので、冷たい飲み物の取り過ぎによるむくみ防止にも役立ちます。そんなシナモン摂取におすすめなのがチャイ! スパイスの効いたホットミルクティーです。シナモンをふりかけるだけで、湯気と一緒に香りも広がっていきます。香りの成分(シンナムアルデヒドなど)には、アロマ効果もあるので癒されたい時にもぜひ活用したいものです。

 

「香りの王様」カルダモンで暑さに清涼感!

ショウガ科のカルダモンは、レモンのような爽やかさと甘みをもつ香り高きスパイスです。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、3000年以上も前から薬品として用いられてきました。

 

カルダモンの爽やかな香りはリフレッシュに効果的! 真夏期の気分転換におすすめ

 

暑い夏に外にいる時間が長い方には特におすすめです。カルダモンは体の炎症を抑えてくれる役割があり、火照りを鎮めてくれます。食欲も減退しがちですが、カルダモンの香りは食欲回復にも効果的だといわれています。しっかり食べて、威力向上にも役立てましょう。

気分転換にミント系タブレットを持っている人がいると思いますが、甘味料が多く含まれていますよね。その点、カルダモンは天然の植物です。殻の中身(種子)を噛めば、すっきりとした清涼感が生まれてきます。実はこの方法は、長年私が実践していることです。香りが口の中に広がって、リフレッシュできますよ。

 

これからの時期は気温もさらに上がっていきます。スパイスで体と気持ちをリセットして、暑い夏を乗り切りましょう!!

更新日:2015年7月3日

【記事執筆】
伊能 すみ子